職場に嫌いな上司はいませんか?
「上司からの要求が高くてしんどい。」
「ミスばかりしてしまって、怒られてばっかり」
「プライベートのことを聞かれるから喋りたくない」
たぶん、こんな感じの悩みを抱えている人も多いと思います。
でも待って!!
あなたが受けているのは、もしかしたらパワハラかもしれませんよ!!
このページではパワハラの具体的な例について紹介します。
上司との関係に悩んでいる、パワハラかもしれない。。
そう感じている人は、ぜひ具体例を参考にしてみて下さい。
しみ太郎君は尊敬できる上司は職場にいるの?
えっと、、実は、僕も上司とはあまり上手くいってなくて。。
そうなの!?
どんな感じなの?
ちょっとミスしたら1~2時間お説教されたり。
仕事の進め方について相談したら怒られたり。。
たまたま機嫌が悪かったのかなぁ?
それはパワハラに当たるかもしれないね。
まずはパワハラの定義について一緒に確認してみよう!
パワハラの定義について
まず初めにパワハラの定義について確認してみましょう。
職場のパワハラ(パワーハラスメント)とは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。
そして、パワハラかどうかを判断するための基準は3つあります。
①職場の地位・優位性を利用している
②業務の適正な範囲を超えた指示・命令である
③相手に著しい精神的苦痛を与えたり、その職場環境を害する行為である
このいずれかに当てはまった指示(嫌がらせ)であれば、パワハラに該当する可能性が高いと言えます。
では、具体的な例を確認してみましょう。
①職場の地位・優位性を利用している
職場における「パワー」というと、上限関係や地位、優位性のことです。
上司や先輩から無茶な指示・命令をされても、下の立場の人は
「断ったら評価が下がるかも」、「何をされるか分からないから従わないと」
というよう見えない圧力を感じてしまいます。
このような状況下で精神的・身体的苦痛が伴うようであれば、パワハラになる可能性が高いです。
また、立場は同じでも反論できないような関係性にあるなら、同様にパワハラに該当する可能性はあります。
②業務の適正な範囲を超えた指示・命令である
与えられた仕事の範囲を超えて指示・命令を受ける場合、パワハラの可能性があります。
例えば金銭の貸借を強要、無理やり食事に誘う、注意指導で土下座を強要する、などです。
③相手に著しい精神的苦痛を与えたり、その職場環境を害する行為である
著しい精神的苦痛を伴うような人格や尊厳を毀損する発言もパワハラ行為と言えます。
「お前なんか辞めてしまえ!」
「役立たず!」
「顔を見るだけでイライラする!」
といった発言がそれに当たるでしょう。
このような3つの判断基準でパワハラに該当するかどうか確認してみましょう。
また、ポイントとしては、単発で行われるのではなく、継続的に行われているかどうかも判断基準になると言えます。
継続して何回も行われることで、精神的・身体的な苦痛を感じている、もしくは職場環境が害されている場合は、パワハラに当たる可能性は高いです。
じゃあしみ太郎君の場合もパワハラに該当するってこと?
その可能性は高いね。
その他にも思い当たることはあるかな?
うーん。。
小さいことだと、僕だけお土産がもらえなかったり、
あとは挨拶しても上司からは返ってこなかったり。
こういうのもパワハラになるの?
実はパワハラにも色々と種類があるんだ。
パワハラの種類も一緒に確認してみようか。
パワハラの6つの種類
パワハラには6つの種類があります。
①暴行・障害(身体的な攻撃)
②脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
③隔離・仲間はずし、無視(人間関係からの引き離し)
④業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことを強制、仕事の妨害(過大な要求)
⑤業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや、仕事を与えないこと(過小な要求)
⑥私的なことに過度に立ち入ること(この侵害)
では、1つずつ具体例を見ていきましょう。
①暴行・障害(身体的な攻撃)
これはパワーハラスメントの文字通り、身体的な攻撃です。
殴られた、蹴られた、ものを投げつけられた、などが当てはまります。
立ったまま電話営業させる、なども身体的なパワハラになる可能性があります。
②脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
精神的な攻撃のパワハラです。
一例を紹介します。
◆脅迫
「この書類、今日中にまとめとけよ!」
(もしできなかったら、お前が責任とれよ!)
もしも断った場合、できなかった場合に何をされるか分からない圧力をかける。
◆名誉毀損
「こいつまたミスしてやんの。ほんとに使いえないやつだな。」
などと、周りに聞こえるように発言する。
◆侮辱
「なんでこんな簡単なことができないの?お前はバカだよな!」
個人の人格や性格などを否定するような発言をする。
◆ひどい暴言
「早く辞めてしまえ!」「死ねよ!」
内容のひどい暴言を吐かれる。
このような場合は、精神的なパワハラに該当するでしょう。
③隔離・仲間はずし、無視(人間関係からの引き離し)
無視や仲間はずしなども、度を過ぎるとパワハラに当たる可能性があります。
仕事を教えない、座席を隔離する、特定のグループ・部署等で無視をする、など。
やっている内容は、冷静に考えれば社会人では考えられないほど幼稚な内容と言えます。
④不要・不可能な仕事を強制、仕事の妨害(過大な要求)
達成不可能なノルマの要求、時間内でこなせるはずがない仕事量を与える、責任の重い仕事をわざと任せるなど。
このようなパワハラが実行されている場合は、できなかった場合に怒鳴ったり殴ったり、他のタイプのパワハラも併用されている可能性があります。
⑤程度の低い仕事、仕事を与えない(過小な要求)
今までの経験や実績を無視し、簡単でやりがいの感じにくい仕事ばかり命じられるのもパワハラに該当するかもしれません。
例えば、資料のコピーや電話の取次ぎしか任されない、営業職なのに在庫の確認しかさせてもらえない、など。
⑥私的なことに過度に立ち入る(個の侵害)
権力や立場を利用して、必要以上にプライベートに入ってこようとするのもパワハラの一種と言えます。
相手に精神的な苦痛を与えたり、職場の環境を害することがあれば、パワハラと認められるでしょう。
また、男性から女性に対して行われる場合はセクハラとなる可能性も大きいです。
もし僕が受けているのがパワハラだった場合、どうしたらいいの?
改善方法とか対策ってあるのかな?
そうね。
私だったら、毎日そんな職場だったら嫌になっちゃうもん。
改善方法もいくつか紹介するよ。
試してみて、もしダメだったら最終手段を使うしかないかもね。
えっ??
最終・・・手段・・・?
上司からのパワハラ 改善と対策
もし、あなたが上の例で紹介したようなパワハラを受けている場合、改善できるように試してみる方が良いでしょう。
まずは自分でできる方法を試してみて下さい。
それでもダメな場合は、あとから紹介する対策を講じてみて下さい。
〇パワハラ上司から身を守るための改善方法
①記録を残す
これは改善方法ではないのですが、とても大切なことなので最初にお知らせします。
まず初めに、パワハラを受けていることの証拠を残すようにしましょう。
録音や動画撮影が可能ならベストですが、なかなか難しいと思います。
簡単な内容でもいいので、「いつ、どのような行為を受けた」ということをメモでもいいので残しておいてください。
万が一、警察や裁判所に提出する場合に有効となります。
②ひたすら無視する
上司が暴言を吐いたり、皆の前で侮辱するような行為があったとしても、ひたすら我慢します。
あなたからは絶対に言い返したり、手を出してはいけません。
相手の思うつぼになってしまいます。
あなたが理不尽に怒られている姿を見ると、少しずつ社内からも味方が増えてくるでしょう。
「またあの上司が騒いでるよ・・・」という雰囲気を職場で作ることができれば、上司も控えるようになるかもしれません。
③上層部や人事に相談する
パワハラを行ってくる上司の、さらに上の上司、もしくは人事に相談する方法です。
職場の環境が良くなければ、生産性は悪くなるでしょう。
そのため、上層部や人事がパワハラの実態を知れば、動かざるを得ません。
場合によっては、その上司が処分される(懲戒や異動)、もしくは、あなたが精一杯活躍できる部署に異動を提案してくれると思います。
④見えないところで頑張る
とにかく周りにアピールできるように、小さなことから始めてみましょう。
いつもより早めに出勤して掃除をする、共用の資料の整理、電話を誰よりも早くとる、など。
あなたが真面目に頑張っていることを周りが知っていれば、あなたに対してパワハラを働く上司の行動が際立って悪く映ります。
周りは常にあなたの味方でいてくれるようになるでしょう。
〇パワハラ上司への対策
先ほど紹介した改善方法の例を実践しても全然ダメ。
そんなあなたは最後の手段をとることを考えた方がいいでしょう。
①精神科を受診してみる
パワハラに悩む人は、上司からの圧力で精神的な疾患を患ってしまう方が多いです。
精神科を受診してみて、うつ病やその他の心の病になっていないか確認してみましょう。
もし「パワハラが原因でうつ病になった」などの場合、診断書をもらっておくことで今後有利に動けることがあります。
②パワハラの記録を確認する
今まで受けてきたパワハラの数々、必ず記録に残しておく方が良いです。
何故なら、パワハラ上司に復讐できるチャンスがあるからです。
パワハラに耐えられなくなって、「もうダメだ」と感じていれば、最後に記録を確認しておきましょう。
③パワハラの労災を認めてもらう
パワハラは労災認定される可能性があります。
パワハラを労災認定してもらうには・・・
◇申請
本人またはその家族が自ら労働基準監督署へ行って請求を行います。
労働者労働災害保険請求書(5号、7号、8号用紙があります)を労働基準監督署でもらいます。
この申請書に、自分の住所や氏名、生年月日、事件の発生した状況等を記入して労働基準監督署に提出します。
◇診断書をもらう
しかし、この申請書には、会社側の押印と労働保険番号の記入が必要になります。
会社側がパワハラによる申請を受けてくれるとは考えにくいですよね。
そこで、精神的な治療を受けている病院から、治療日数と医師の証明印が入った診断書をもらってきましょう。
◇書類の提出
5号用紙は病院に提出し、7号、8号用紙は「労働者労働災害保険請求書」と一緒に労働基準監督署に提出します。会社側の欄は空白にしておきます。それでも申請自体は受理されます。
残念ながら労災認定がなされないケースもありますが、逆に会社側が「労災隠しをしていた」と認定される場合があり、会社側が厳重な処分を受けることになります。
引用元:労働問題弁護士ナビ
URL:https://roudou-pro.com/columns/8/#toc_anchor-1-13-1
④弁護士に相談する
パワハラを受けた記録や、精神科での診断書を元に、弁護士に相談してみましょう。
法律的な観点から、親身に的確なアドバイスがもらえます。
場合によっては、パワハラ上司を訴訟することも可能です。
そうなんだ。
労災認定も申請できるんだ!
最終手段って、弁護士や労働基準監督署に報告するってことね☆
いくら社内で立場が上でも、法律には勝てないもんね!
そういうこと。
だから、万が一の為にも記録は必ず残しておこう!
証拠の記録が無かったら、誰も動けないからね。
めちゃめちゃ参考になったよ!
「お守り」としてこれからは記録しとこっかな。
まとめ
今回はパワハラの具体的な例から改善方法と対策まで紹介しました。
いかがでしたか?
今回の内容をまとめると、
パワハラの定義は3つ
①職場の地位・優位性を利用している
②業務の適正な範囲を超えた指示・命令である
③相手に著しい精神的苦痛を与えたり、その職場環境を害する行為である
この内容に当てはまっていれば、パワハラの可能性が大きいです。
そして、パワハラの種類は6つありました。
①暴行・障害(身体的な攻撃)
②脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)
③隔離・仲間はずし、無視(人間関係からの引き離し)
④業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことを強制、仕事の妨害(過大な要求)
⑤業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや、仕事を与えないこと(過小な要求)
⑥私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)
このようなパワハラに対しては、以下のような方法で改善を試みて下さい。
①記録を残す
②ひたすら無視する
③上層部や人事に相談する
④見えないところで頑張る
しかし、それでもダメな場合は、最終手段をとることも考えましょう。
①精神科を受診してみる
②パワハラの記録を確認する
③パワハラの労災を認めてもらう
④弁護士に相談ずる
少しでも参考になれば幸いです。
あなたの職場の環境が良くなることを祈っています。
素晴らしい人生を送るためにも、勇気を出して決断してみて下さい。
関連記事もチェック↓↓
コメント